場所と訪問先で選ぶ袋帯の色々を紹介します

日本の伝統衣装である和服には、帯というものが欠かせません。これがないと、折角の衣装がはだけてしまいますから、ズボンのベルトなどよりも重要度は高いものです。また、古来より伝わる帯ではありますが、そこにも歴史に伴う変化が存在します。とくに女性が活発に動くようになった近代においては、より軽く締めやすいものが求められました。これまで使っていた丸帯は、高級感はあったものの、扱いづらいのが難点だったのです。そこでこれまでのかたちが大きく改められ、軽量化が図れるようになりました。度重なる戦争により、国内の物資が窮乏したことも、推し進めた一因ともいわれています。現在の帯は、気品はありながらも、軽くて扱いやすいものが選ばれています。そこには堅苦しい作法だけではなく、快適に着こなすための知恵もあったのです。

礼装にこそふさわしい洗練された帯

袋帯は、長さが4m以上と、かなりの長さを誇ります。その理由は、格式の高い結び方をするためです。着物の帯において、もっとも一般的な結び方を、太鼓結びといいます。この背中側にある太鼓を二重にすることで、より慶事にふさわしいものにできるのです。いいことが重なるようにとの願いも込めた帯は、礼装と共に身につけるのが、最適な着こなしといえます。もちろん、こうした帯は箔が織り込まれていたり、おめでたい模様が描かれるなど、品格のある逸品です。ならば、着物もまた、それに合わせたものを取り揃えるべきでしょう。また、こうした帯は裏地が無地であることがほとんどなので、間違っても表裏を取り違えてはいけません。着付け教室や専門家の指導を受けるなどすれば、こうしたときに恥ずかしい目に遭わずに済みます。

カジュアルな場でも伝統的な帯を

袋帯は格の高いものですが、普段着に使うものとしても好まれています。際立つワンポイントのおしゃれは、現代人だけの特権ではありません。むしろ、規制が厳しかった時代においては、こっそりといい帯を身につけることが粋とされていたのです。和装の世界は、以前よりは減少したものの、現在も多くの職人が腕を磨いています。袋帯に関しても、より近代的な視点を取り入れ、遊び心のあるデザインも少なくありません。主な生産地としては京都の西陣となりますが、そこへ出向かなくとも買う方法はいくらでもあります。とくにインターネット通販は、実際にデザインを確かめながら選べますから、若い人にこそ最適です。いつもと違った装いをすることで、隠された魅力も引き出せます。日本人ならば、着物を着こなせる自分になっていきましょう。