袋帯をつけての立ち振る舞いとマナー

日本の心である和装。スーツやワンピースなどの洋装が主流の現代でも、卒業式や入学式での保護者の正装や成人式など、まだまだここぞという時のフォーマルとして根強く愛されています。そして着物と言えば帯。帯と言えば極一般的に使われるのは袋帯ですが、帯を巻いた瞬間に身も心もピシッと引き締まったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?着物は洋服に比べて着ている人が少ない分、他の人に混じってもとても目立ちます。やはり着物を着ている人は存在感があるものです。これは外国の方からしてもそうです。観光に来て着物姿の人がそこにいると思わずカメラを向けたくなるようですね。ですから着物を着ているときは普段よりその立ち振る舞いには気を付けなくてはいけません。注目されたときに恥ずかしい思いをしないように、ちょっとした立ち振る舞いやマナーなどを知っておくことが大切です。

着物を着れば清楚におしとやかに

着物は着ればそれで終わりではありません。普段からあまり着慣れていない私たちは着てからが本番と言っても過言ではないでしょう。まず着物の基本は姿勢を良くする事です。普段猫背の人は気を付けましょう。着物で猫背になるととても老けて見えてしまいます。着物を着たときによく言われるのが「頭の先から糸で吊られているように意識する事」です。そうすれば背筋もピンと伸びますね。そして足はいつも少し内股で一歩一歩を小さく歩きましょう。外股で大きく歩くともガサツな感じを受けますし、裾がめくれ上がって足が見えてしまいます。基本、着物は肌を見せるのははしたない事ですから気を付けましょう。その点で気を付けなくてはならないことは腕を上げたり手を伸ばしたりすることです。何もしないで手を上にあげると袖がめくれ、二の腕が丸出しになってしまいます。上にあげない方の手で袖元を押さえると綺麗でスマートな所作に見えます。

外出先でのマナー、ここをおさえれば完璧

外出先では座ることもあるでしょう。背もたれがある椅子などに座る時は帯に気を付けましょう。帯は基本的に袋帯が多いかと思いますが結び方もお太鼓結びが一般的かと思います。お太鼓結びはぺちゃんこになりやすく、そうなると見栄えも良くありませんので、背もたれにはもたれないように少し背中を浮かせて座ってください。もちろん膝はきちんと閉じていてくださいね。また、草履を脱いでよそ様のお宅に上がる時もあるでしょう。そんな時に間違いやすいのが後ろ向きで脱いでそのまま上がり框(かまち)に上がる事です。これはその家の人におしりを向けることになりますのでとても失礼なことにあたります。草履を脱いで上がり框に上がってから少し斜め向きにひざまずいて草履を揃えましょう。この時も袖元に手を添えるのを忘れてはいけません。こうやって字で読むと難しい感じがしますが着物を着ると気持ちが引き締まりますので意外と自然にできるようになるものです。綺麗な所作、マナーを身に着け日本の伝統である着物を美しく着こなしてください。